第14期共育講座(第2講)
改善を身近に!生産向上グループワーク(実践編)
講師 株式会社LIXILトータルサービス 町田 豪氏
第1講でコミュニケーションが取れたところで、この第2講のセミナーは関連性があり、とても意義のあるものと思われる。
なぜならば、製造(仕事)をするにあたって、話し合ってプランを組んで段取りよく作業を行うことが、いかに生産能力を高めることができるかが、実感できるからだ。また、作業をした後には改善点を考えて、次回への製造作業にて実践をして、どれだけ向上したかが体験することができるからである。
内容は、6名が一つの会社を作り、折り鶴を製造して、販売店に仕入れて頂くことである。もちろん不良品は仕入れてくれない。また時間をかけて作れば、製造原価も高くなることも考慮しているルールとなっている。
会社名は、株式会社フラワーズ・株式会社 長嶋・株式会社リングス西山と決定。各社が打ち合わせをして、一回目のゲームがスタートした。初めての体験であり、どれだけの作業時間ですればよいのかもわからず、全体的にゆっくりとした作業で折り鶴を製造していた。各チームとも頑張って折り鶴を製造したが、結果は3社とも赤字となった。
赤字の結果が出たことに、各社の戸惑いを感じた。早速に各社が話し合いをして、反省点や、改善点を考えて二回目は、どのようにして製造するかを決めた。
いよいよ2回目がスタートした。もちろんのこと各社は、真剣に折り鶴を折っていた。声掛けもされてたし、各自の手が止まることなく作られていた。自然と姿勢も良くなっていたし、効率良く作業が出来るように席の移動もされていた。結果は大きく改善されて、2社が黒字になった。 結果は、下記に記す。
(株)フラワーズは、1回目マイナス¥30,600-に対して、2回目マイナス¥22,500-
(株)長嶋 1回目マイナス¥12,300-に対して、2回目利益 ¥ 9,420-
(株)リングス西山 1回目マイナス¥15,840-に対して、2回目利益 ¥20,920-
(株)リングス西山の改善の差額が一番多く、さすがに改善点の内容も、しっかりとしていた。例えば、目標時間も設定していたし、熟練工が未熟練工に対してのサポート及び使い分けも明確にしていた。また3社とも結果を発表しているときの受講者の顔は、一回目の時と比べて二回目の時にはすがすがしい顔であった。
今回の講座は、成長の現れを感じた素晴らしい講座であったことを報告する。
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