同友会と私「有限会社 城南タイヘイトーヨー住器

同友会と私

「有限会社　城南タイヘイトーヨー住器」
代表取締役　西森　大

高知にＵターンで帰ってきて12年、会社経営に関わり始めて丁度今年で10年になります
この10年間は企業の再生というのが最大の目標でした。

Ｕターン後はグループ会社の代表者の急死により突然代表取締役になったのをきっかけに、会社経営の始まりです。企業衰退30年説にぴったりと当てはまるような会社。売上もなかなか上がらず、効率を求め経営分析し、市場動向など以前の会社でやっていた経営方法でマーケティング方法、管理方法、作業の効率化、会議の運営方法などを経営に取り入れたのですが、まったく数字は上がらず、当時社員との確執もあったと思います。今までやってきた手法では、まったく浮上することなく潜航状態でした。

さらにもう１社グループ会社の再生も任され、親会社からの突き上げ、確執、数字結果が出ていないために親会社からリストラなどの決断要請、非情な宣告ばかりでした。

ある日、同友会のグループ討論の中で親会社の理不尽さに文句を垂れていると、ある社長に『君は会社や社員を愛しているのか？』と質問されました。

この過激な質問に何も答える事が出来ない自分の愚かさに気づいた瞬間です。

同友会の学びは、経営のテクニカルな分野ではなく、マーケティング論がどうだではありません。社員をどのように生かすか、人財として活躍する場を提供していくか、社員の力がないと社長の思いだけでは企業はなりたたないということです。

社員を同じ方向づけにする上で経営理念は経営戦略と同じくらい重要だと感じます。

時代の変化も激しく、今までの経験では対応できなくなる時代に経営者もバージョンアップは必要だと思います。時にはスクラップアンドビルドをしながら自らの経営者としてのレベルアップにも同友会を活用できればと考えております。