同友会と私「有限会社 アフロディア」

同友会と私

「有限会社 アフロディア」
代表取締役社長　西川 きよ

あれは2004年７月。ベンツに乗りアルマーニを着て、月の８割は県外出張だった頃、売上は順調で外から見れば飛ぶ鳥を落とす勢いの会社でしたが、留守がちな私と社員さんとの間で意思疎通に支障をきたしており、社員さんとの関係に悩んで同友会へ入会。

そして一泊二日の「経営指針を作成する会」に参加し、そこで「社員さんはパートナーである」ということに気づきます。

それ以降は出張の合間に例会に参加するようになりますが、学べば学ぶほど今自分がやっていることに違和感を覚え、一年間悩んだ末に思い切って県外の化粧品メーカーとの提携を解消。精神的にはとても清々しかったのですが経済的に困窮し、しんどい思いが暫く続きました。

それでも、社員さんと共に考えた経営指針を掲げ「何のために誰のために経営するのか」を土台に、同友会での学びを素直に実践。共育講座への参加、新卒採用、障がい者雇用、産学官民連携まで「人が生きる経営・人間尊重の経営」へのチャレンジを続けてくることができました。それは同友会での学びを通じて、社員さんと切磋琢磨し、共に泣き共に笑う日々があったからこそなのです。

そんな大好きな同友会に昨年、ディーセントワーク（障がい者）委員会を立ち上げました。社員さんの人生と人格を尊重し、その潜在能力を最大限に発揮できる組織や環境、しくみづくりが経営者の仕事であると考え、それがまた社員さんの「やりがい」に繋がると信じ、今後も日々邁進してまいります。