安芸支部7月例会
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安芸支部例会
7月26日安芸支部7月例会は、「志をつなぐ二代目経営者をめざして」と題して、株式会社アークデザイン研究所の松本敏氏に報告をしていただきました。
学生時代はバイトに明け暮れたそうですが、この時に広告業界に足を踏み入れてから、横浜の広告代理店に就職、そして高知へのUターン。就職した現在のアークデザイン研究所では、遊んでいれば仕事が生まれるような独創的な創業者の元で、数的感覚や仕事の創出の仕方などを学んでいったそうです。「お客様の話を聴き、整理して方向性を示すのがデザイン」とおっしゃるように、まずは聴く。松本氏のスタイルは、現場でも経営でも、まずは耳を傾けるところから始まります。しかし、社長に就任した当初は、ずいぶんと悩み、苦労されたようです。職人性の強いデザイナーさんの職場で、突然引き継いだ会社を、先代のカラーを守りながら経営していく。何かしなればという焦りから、いつの間にか社員に上から目線で価値観を強要していることに気付いた時には、大きく方向転換を迫られました。
社員に良い仕事をしてもらうために、社員が楽しめる環境を作ろうと模索するも、価値観の異なる、職人感覚の社員の声を聴きながら、会社をまとめるにはどうしたらいいか。そんな中、会社を引き継いでから3年目の平成25年に、同友会に入会されました。
同友会で人脈を広げながら、同じように悩んできた経営者の報告を聞き、労使見解の精神を学ぶことで、自社の現状を見直し、先代の志をもとに社員を活かす新たな体制作りに取り組まれたそうです。そして経営指針成文化講座では、経営者として自分の責任と向き合うこと、そして経営にもセオリーがあることを学ばれたそうです。
会社の目指す方向と判断基準ができてから、様々な取り組みにより、社内の基盤ができつつあると感じている松本氏は、基本理念の見直し、自社の存在価値の探求、社員による10年ビジョンなど、次の経営課題に向けて進み出しています。これらの取り組みは、先代から継承し残してきたものと変えてきたもの、その中にある志をつなぐための、三代目育成へと向かっているようです。
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